
熱海食品衛生協会(鈴木恵次会長)は11月17日、熱海ニューフジヤホテルで「食中毒防止講習会」を開き、608人が熱海保健所の野田智子主査の講習に聞き入った。午前はホテル、旅館、寮・保養所、午後は飲食関係に分かれて開いた。18日は南熱海地区の旅館・ホテル、飲食店関係者を対象に実施した。
講習会では、カンピロバクターやウエルシュ菌などの食品中毒防止対策に続いて、特別講師の日本盲導犬協会富士ハーネス(富士宮市)の奥澤さんが補助犬の役割や店舗などに入る際の同伴について説明。身体障害者補助犬法への理解を求めた。
補助犬は、盲導犬や介助犬、聴導犬の総称で、障害者の目や耳、手足となって働くために訓練された犬を指す。とかく飲食店では敬遠されがちだが、2002年に成立した身体障害者補助犬法では、公共施設や交通機関、店舗など不特定多数の人が利用する施設に対し、補助犬の同伴を拒めないことを定めている。補助犬は、獣医師の指導の下で食事と水を与え、ブラッシングも毎日行うなど、清潔な状態を維持しており、接触を避ければアレルギー症状が出ることはないという。
NPO法人全国盲導犬施設連合会(東京)が、全国の盲導犬利用者を対象に実施した調査によると、飲食店の約8割で同伴を断られたことがある、との回答があったという。ネットでは、熱海市内の飲食店に行った際、盲導犬を連れて入店すると、店主から「犬は外に出して」と言われ、「法律で入れることになっているはず。支障ありますか」と尋ねると、店主が「分かった」としぶしぶ入店を認めという書き込みもある。
今回の「食中毒防止講習会」で、熱海市内の補助犬に対するの理解が広がりを見せている。
(熱海ネット新聞)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。