
「南熱海お宿グルメフェスタ」を取材していた熱海市の長浜海岸で「パラグライダー」を見つけた。多賀湾から吹き上げる風を使って大空をゆったりと空中を遊泳し、砂浜に舞い降りた。四角いナイロンのパラシュートをたたむパイロットを羨望の眼差しで見つめていた人が、次々に駆け寄った。「どこから飛んで来たの?」「多賀の山伏峠です」。標高600メートル、伊豆スカイライン山伏峠にあるパラグライダースクール「パラフィールド」からのフライトだった。
パイロットは川崎市の会社員田中浩一さん(39)。休日を利用してバイクツーリングで熱海を訪れ、パラグライダーを満喫。飛行時間はおよそ5分。風の条件が良ければ、2000メートル近くまで上昇し、熱海サンビーチまで飛べるという。
しかし、苦労もあるようで装備は重量数キロの折り畳み用のパラグライダーだけ。帰りはリュックに収納し、バイクが待つ山伏峠まで歩いて戻って行った。田中さんによれば、熱海はパラグライダーが楽しめる首都圏に最も近い行楽地としてつとに人気が高いという。熱海市では今年4月、姫の沢公園で未舗装の山道を走るトレイルランニング大会が開催されたが、この2つをスポーツツーリズム事業に組み入れる観光協会も増えている。
熱海市の長浜ビーチ(5月28日)
パラグライダースクール「パラフィールド」のfbより
熱海サンビーチ(5月8日)
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