
舛添前知事の辞職に伴う東京都知事選挙が14日に告示され、21人が立候補し、31日の投票日に向け選挙戦が始まった。自民党の推薦を得られず、無所属で出馬となった小池百合子元防衛相の第1声に同党の若狭勝衆院議員が応援に駆け付け、熱弁しているのがテレビニュースで流れ、熱海市でも話題になっている。若狭さんは市内に別荘を構え、気さくに市民と接して意見を交換するなど、ファンが多い。
処分恐れず、国会議員ではただ一人支持表明
その若狭さんが、増田寛也元総務相を推薦した自民党の「引き締め」をものともせず、小池百合子候補の応援演説に立った。「今の都政を透明化させられる人は、小池さんの右に出る人はいない」とした上で、「都政の利権追及を行う」と宣言したことで支援を決めたという。
池袋駅前で行った小池氏の第一声では、自民党の国会議員ではただ一人、臆することなくマイクを握り、「私は、東京地検特捜部の副部長をやっていたんですよ。もし(都政の利権追及)チームができたら、間違いなく関与します。是が非でも小池百合子、何が何でも小池百合子」と訴え、支持を明言した。
小池氏「覚悟と信念に心から感謝」
自民党都連は、増田氏以外の候補者を応援した場合は、親族を含めて除名処分も辞さないという内容の「引き締め文書」を配布している。そんな中での若狭さんの応援だけに、小池氏は「私を応援すると、(自民党が)一族郎党を罰するということだが、それを乗り越えて、駆けつけてくださった。覚悟と信念に心から感謝する」と謝意を述べた。
気になるのは自民党の圧力だが、若狭氏は「親族を含むとしたのは、どうだろうか。仮に小泉純一郎元首相が小池さんの応援にきた場合、小泉進次郎さんがどうなるかということだ」と元特捜検事らしく切り返し、「(自民党の)組織として、自分の方に圧力はきていない」と話した。
熱海市には1万人もの別荘族”熱海都民”がおり、男気を見せる若狭さんにエールを送る人が多い。
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