
熱海市選出の藤曲敬宏県議は10日、市民から要望が出ている市内の河川、護岸、道路など約20カ所を熱海土木事務所、市、市議、地元町内会長、観光団体首脳などと一緒に回り、実現へ向けて改善個所をチェックした。
熱海サンビーチでは、熱海市観光協会から①夏の海水浴期間と熱海海上花火大会を除いて常時閉門されているムーンテラス入り口の「渚第一陸こう」の常時開門②第4工区の早期整備③第3工区と第4工区を直接つなぐ橋の設置――の要望が出された。
電動化して遠隔操作を検討へ
これに対し、熱海土木事務所の植松静夫所長は「陸こうは手動だと津波が来た場合、時間的に締め切らないため、常時閉めているが、バリアフリーの問題もあり、ゆくゆくは電動化して遠隔操作する方法を考える必要がある。第4工区の整備には10数億円かかり、公共事業費が半分くらいに減っている現状では、港湾を使ったにぎわいづくりにはなかなか予算がつかない。県としては従来の環境整備目的ではなく、内陸の人、遊びに来た人を守るための港湾対策ととらえ、防災安全交付金に振り替えて国へ要望している。第3工区の第4工区をつなぐ橋については、各河川に水門を作る要望があり、ここにも右岸と左岸をつなぐ橋ができるので、その際、何らかの形で代用できる構造を考えたい」と話した。
◆陸こう 通路上に設けられ、堤防の役目を果たす開門可能な門扉。漁港や海岸への出入り口や加工沿いの道路などに設置される。
◆視察者 熱海土木事務所=植松静夫所長、木村尚之次長兼企画検査課長、望月博文企画班長、戸張聖久工事課主査▽熱海市=稲田達樹観光建設部部長、西島光章同次長、宿崎康彦都市整備課長▽市議=稲村千尋、高橋幸雄、梅原一美、米山秀夫、川口健、竹部隆、越村修、泉明寺みずほ▽熱海市観光協会=中島幹雄会長、駒嶺洋副会長、市川幹夫専務理事▽各地区の町内会長
熱海土木事務所の植松静夫所長(左)
藤曲敬宏県議
津波の高さを7mと想定するなかで、堤防の高さは約6m60cm。階段を2段増やし、かさ上げする案も。
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