
6月25日投開票の知事選に立候補した現職の川勝平太氏(68)=無所属=が6月15日、告示前の4日に続いての熱海入り。中央町・清水町バス停前で街頭演説を行った。渡辺周衆院議員、橋本一実前県議が応援弁士で駆けつけた。
支援者らの拍手を受けながら街宣車に上った川勝氏は「大切なのは命を守ること。社会福祉を充実させ、熱海に住んでいることが幸福だと実感できる地域づくり」と声をからして演説し、「これをベースに防災と観光を両立させ、熱海を世界の檜舞台に持っていく。来年からディストネーションキャンペーンも始まる。芸妓のみなさん、出番が多くなるますよ」と支持を訴えた。
市内遊説の途中では、さっそく熱海芸妓見番歌舞練場を訪れ、熱海芸妓衆及び市内の観光経済首脳と「世界に羽ばたく熱海」について意見を交わした。
県知事選には、新人の溝口紀子氏(45)=無所属=も立候補している。
(熱海ネット新聞)
◆川勝平太(かわかつ・へいた) 大阪府生まれ。早大政経卆-同大学院とオックスフォード大で博士号。専門は比較経済史。早大教授を経て静岡文化芸術大学長。静岡県知事2期。
◆川勝平太候補
「熱海は海岸線が素晴らしく、防災と観光を両立させるべく、齊藤栄市長、橋本一実元県議と一緒にすべてのことをやってきた。本日は前田久憲さん(熱海市防火協会会長)もお見えになっているが、防災で知事褒章を差し上げたくらい、熱海は防災力が確実に高まっている。観光にも力があるので、どこの観光温泉地より安心といっていい」
「産業は富を作るが、では富は何のために作るのか? それは人の心を幸福にするためだ。健常者も心身に障害を持つ人も同じように尊敬し合い、生きていることがうれしい、というようにしていかねばならない。社会福祉の充実は命を守ることとともに最重要と考える」
「私はいま”ふじ(富士)のくに”をしている。富は物の豊かさ、士は心の豊かさを指している。静岡県の東の玄関口である熱海に来て美しい景観をみる、温泉につかる。そういう心の豊かさは、お金に換えることはできない。熱海で生活している人が暮らしの中に幸福感を作っていくことをベースに私は熱海を世界の檜(ひのき)舞台持っていく。来年からディストネーションキャンペーンも始まります、芸妓のみなさん、出番が多くなるますよ」
「初島は小・中学校しかなく、高校へ行くには下宿する。それをどうにかしろ、と言ってきたのが橋本元県議で私はすぐに手当てをした。熱海高校の通学路を非難場所にもなりなすからと推し進めたのも彼だ。そういうことをこれからも齊藤栄市長、橋本元県議と私が三位一体となり、国の支援は渡辺周先生にお願いしてしっかりやっていく。命を守り、福祉を充実し、熱海に住んでいることが幸福だと実感できる地域づくりをしていく。ぜひとも皆様のご支援をいただきたい」
◆渡辺周衆院議員 「伊豆の入り口の熱海は着実に元気になっている。本日、熱海に来る新幹線では”マイウ”でお馴染みの石塚英彦さんと一緒になった。今日も熱海のどこかでグルメリポートをするのでしょう。こういう風に熱海はしょっちゅうテレビで取り上げられる。宣伝効果は何百億円です。実際、今日もたくさん多くの観光客が熱海に来ておられる。いま私たちは熱海の定住者を増やそうと取り組んでいる。新幹線で45分。東京の郊外に住むより、よっぽど便利がいい。現に市の高齢化が進む一方で、転入者も増えている。齊藤市長と川勝知事が作ったこのいい流れを絶対に止めてはいけない」
◆橋本一実前県議 「3期目の川勝知事は総仕上げとして静岡県を世界に羽ばたかせようとしている。ディストネーションキャンペーンが決まり、ジオパークの世界認定も確実。東京五輪・パラリンピックも開かれる。川勝節で世界に静岡県を、伊豆半島を、熱海をどんどん発信していただく必要がある。加えて3期目は10年、20年、30年先の静岡県を見据えて種まきをしてもらわねばならない。私もそれを手伝おうと、もう一度地元熱海で活動を開始した」
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。