日本学術振興会・特別研究員の高村伸吾さん(32)が10月21日、熱海市立図書館5階会議室で「アフリカ探訪紀」をテーマに特別講座を開いた。髙村さんは、熱海市網代の生まれで、祖父が市内咲見町で名旅館(いちふじ旅館)を経営していた。その後、横浜に移住し、慶応大学を卒業後、京都大学大学院で文化人類学を専攻。2011年からコンゴ共和国(旧ザイール)で日本語教育に従事し、2013年から同国で、復興を研究テーマに調査を続けている。
特別講座では、2012年にアフリカ最奥部のジャングルを流れるコンゴ川を丸木舟で縦断した際のスライド写真などを使い、コンゴの広大な国土と豊富な資源に恵まれながら、今なお紛争の傷痕が残る実態を紹介。参加者50人余りが熱心に耳を傾けた。特別講座は年に1度、熱海市にゆかりのある大学教授などを招き、開催している。
市職員で同図書館に勤務する井上将来さんの幼馴染で、10月12日にコンゴから戻ったばかり。ホットな情報を1時間半にわたって紹介した。井上さんは「熱海立図書館には、コンゴ共和国を紹介した『たまたまザイール、またコンゴ』(著者田中真知、偕成社)という本もあります。ぜひ読んでください」と呼びかけた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。