1月25日の熱海市は上空の寒気の影響で網代で氷点下2・3度を記録するなど今シーズン一番の冷え込みとなった。カモの飛来で有名になった初川下流の初川橋付近(ドコモショップ熱海店前)では、見慣れぬ”黒い羽のカモ”が現れ、市民を驚かせている。
この鳥は「オオバン」、中国に生息する水鳥。近年、琵琶湖周辺で急増していたが、このところの寒波でより温暖な熱海に”避寒”してきたとみられる。ツルの仲間で、全長30~40センチの真っ黒な体と白いくちばしが特徴。ユーラシア大陸の北部など広く生息し、冬になると日本でも越冬する。カモの見守りを続けている市内渚町の住人は「黒いカモは初めて見た。でも先住のカモたちとも仲良くすみ分けており、いい雰囲気ですよ」と話し、「常春の熱海は鳥たちにとって居心地のいい地なんでしょうね」。噂を聞きつけたのか、オオドリの数は日ごとに増えている。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■氷点下2・3度 熱海では1997年1月22日と並ぶ観測史上7番目の低さ。もっとも低かったのは39年1月6日の氷点下3・1度。
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