熱海市の長浜海浜公園で開催された「わかめまつり」(2月24、25日)では、2日間で約4トンの生ワカメとメカブが販売された。これらの養殖ワカメは上多賀・戸又港でちとせ丸、泰幸喜丸、魚光丸が当日水揚げしたものを協会職員がピストン輸送して会場に運んだ。
このうち、ちとせ丸(藤間典郎船長)では、多賀湾の水深10メートルで収穫したワカメを戸又港で陸に揚げ、10人の女性たちが見事なチームワークでワカメとメカブに切り分けた。実はこの女性たちは、大熱海国際ゴルフクラブのキャディさん。養殖のワカメ漁の収穫が最盛期を迎える一方、寒さでゴルフ場が閑散期なことから、毎年手伝ってもらっているという。
■熱海高ヨット部の2人も助っ人
戸又港には、熱海高校ヨット部の艇庫があり、ヨット部部員で今春卒業する藤間千歳君と加藤誠也君も作業を手伝った。藤間君は父親・典郎さんの背中を追って東海大学海洋学部に進学。加藤君は日本郵便への就職が決まっている。全国には、人手不足でワカメの収穫がままならない地域もあるが、上多賀では知恵と人脈で解決している。働き方改革のお手本がここにある。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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