首都圏に最も近い有人島、熱海市の初木神社(熱海市初島)で7月17日夜、宵宮祭が厳かに行われた。午後8時から本殿で原嘉孝宮司と大鳥居素禰宜(ねぎ)が神事を執り行い、新藤康晴区長、氏子代表、片桐英生初島小中学校校長、大條宗一郎エグシブ初島クラブ総支配人らが玉ぐしを捧げ、明日から始まる本祭が無事務められるよう祈願した。
かがり火が焚かれた境内では、江戸時代に造られた同神社の伝統の山車を本殿前に移動し、白装束の男衆25人が鹿島踊りを奉納。島の安全や繁栄を祈った。この山車はくぎを使わずに木槌を打ちながら部材を固定する伝統技法を用いて組み立てられ、熱海の全盛期だった昭和30年代には、熱海の芸妓衆を乗せて巡行したという。
赤々と燃えたぎるかがり火が焚かれた境内では、女性たちが煙を手でかき集めるなどして、身を清めた。人口195人の島民のほとんどが参拝に訪れ、年越しのような賑わいを見せた。
女の神様「初子姫」を祀(まつ)る同神社では 島の男たちが、17日夜の宵宮、18日の本宮と2日間にわたって勇壮な鹿島踊りを奉納する。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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