火星が7月31日夜、15年ぶりに地球に最接近し、熱海でも南の方角の夜空に明るく輝く赤い火星を肉眼でも見ることができた。この夜は熱海海上花火大会があったが、終了後も熱海サンビーチの砂浜やホテルなどで多くの観光客や市民が天体観測を楽しんだ。
火星は、太陽を中心に円軌道を回る地球のすぐ外側でだ円形の軌道を公転しており、2年2カ月ごとに地球に接近する。この夜は5759万キロまで接近(遠い時は1万キロ)。6000万キロを切る「大接近」は、2003年以来、15年ぶり。次回の大接近は17年後の2035年の9月11日でという。
火星は地球の1つ外側の惑星。水が流れていた跡や有機物が見つかっていることから、生命が存在する可能性があるとして、各国が観測や探査を強化している。日本でも火星探査の計画が進んでおり、フランスと協力して、火星の2つの衛星「フォボス」と「ダイモス」に探査機を着陸させて地表の物質を地球に持ち帰るプランを検討しており、6年後の打ち上げを目指している。将来的には火星に人を送る計画もある。
(熱海ネット新聞・天体取材班)
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