
熱海鮮魚組合(宇田勝組合長)は11日、熱海市清水町の熱海魚市場で35年ぶりに「熱海魚市の魚祭り」を復活開催した。熱海の新たな市街地活性プロジェクトとしてかつて人気を誇った「魚祭り」に着眼。当時使っていた青い法被を着て、威勢のいい掛け声とともに来場者をもてなした。
市場のメリットを生かし、伊勢海老を2000円以下の格安値段で提供し、来場者たちはその場で七輪を使い、浜焼にして味わった。あら汁(200杯)もふるまわれ、グルメ志向の若い女性が列を作った。
また熱海湾で獲れる食材に関心を高めてもらおうと、この日の朝獲れたアジやトビウオの格安販売、イワシの詰め放題も実施。マンボウやマグロ、サメなど網にかかった超特大の魚をふれあい展示した。競りの実演や三枚下ろし教室も開き、プロの包丁さばきを主婦や子供たちに伝授し、人気を博した。
同組合では、魚市場と地元の漁師、鮮魚・飲食店が連携したこの再生プロジェクトが予想を大きく上回る人気だったことから、今後は2カ月に1回開催。次回は7月27日に開催する。
(編集主幹・松本洋二)
◇熱海地魚マップ
1万部作ったマップには、地元漁師が捕り熱海魚市場で競られた地魚を小売りする市中心街の12店と飲食店38店を掲載。
◇湯けむりくんせい事件
魚祭りでは、熱海市と熱海商議所が運営するA-biz(エービス)で商品化されたイワシの燻製「湯けむりくんせい事件」のお披露目を兼ねて、燻製料理の試食会も開催。
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