
来宮神社(雨宮盛克宮司)の例大祭(14-16日)で伝統の「浦安の舞」を奉納する4人の舞姫が9日夜、初めて十二単に身を包み、神社本殿で本番さながらの稽古を行った。4人は責任当番町の旭町二丁目から選ばれた少女たち。先月半ばから連日稽古を続け、前日はほぼ完ぺきに舞っていたが、鎌倉時代から受け継がれた伝統の衣装は裾も長く、勝手が違う様子。それでも雨宮宮司の姉の貴子さんが指導に当たり、適切なアドバイスを送るとすぐに自信を取り戻し、いつもの笑顔が戻った。
浦安の舞の奉仕者は毎年代わり、およそ24年に1度回ってくる責任当番町から選ばれる。
例大祭で御神女を務めるのも旭町二丁目の少女。同町は同時間帯で渚小公園で山車コンクールの熱海囃子の稽古もしており、子供たちは総出状態。例大祭で渉外広報総括部長も務める米倉久高さんは「自分の娘も舞姫をご奉仕させていただいたが、あのころは子供がたくさんいた。今回はどうにかまかなえた。が、次の責任当番町が回って来た時が心配。1つの町内では出来ないのでは」と、熱海市の歯止めのかからない少子化に警鐘を鳴らした。
例大祭では2日目と3日目の神幸祭、御神幸行列などの際に浦安の舞を奉納する。
◇浦安の舞の奉仕者 岩藤桃子さん(熱海中3年)、森内みさきさん(同)、澤辺夢花さん(熱海中1年)、松下亜澄さん(第二小6年)
◇神女神楽の奉仕者 逸見梨緒さん(第一小1年)
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