
例大祭の神事に続いて15日、奉祝神賑行事として神女(みこ)神楽、浦安の舞、鹿島踊りが奉納された。神女神楽の御神女(おみこ)奉仕者は逸見梨緒さん(第一小1年組)が来宮神社神女神楽保存会(本多勇治会長)らによる大太鼓、笛、大拍子、鐘などの演奏に合わせ、鎌倉時代から続く伝統の舞を披露した。この舞は鎌倉時代、高貴な殿方が伊豆地方に流された際、早く都に帰りたいと願いを込め、来宮神社の大前に舞を奉納したのが始まりといわれている。
浦安の舞の舞姫はいずれも旭町二丁目に住む岩藤桃子さん(熱海中3年)、森内みさきさん(同)、澤辺夢花さん(熱海中1年)、松下亜澄さん(第二小6年)の4人。華やかな十二単(ひとえ)に身を身にまとい、平和を祈る舞いを披露した。
境内では、来宮神社鹿島踊り保存会(古屋勲会長)が静岡県無形民俗文化財に指定されている鹿島踊りを披露した。鹿島踊りは鎌倉時代、鹿島地方(茨城県)より海を渡り、伊豆・相模地方に伝えられ、22カ所の里で踊られている。中でも来宮神社鹿島踊りは伝えられた踊りを頑なに守り、伝承されている。男30名程度で神々に捧げる踊りで来宮神社の例大祭で踊りを奉納し、16日には来宮の神々を御鳳輦に乗せ、町に降りる御神幸行列に参加する。
◇表彰 熱海市教育委員会は15日、県指定無形民俗文化財の来宮神社鹿島踊りの永年勤続表彰を例大祭が執り行われた同神社本堂で行った。表彰を受けたのは、同踊り保存会で30年勤続の国原昭直さんと10年勤続の斉藤善也さん、同じく乙部悠希さん。斉藤栄市長と三田光行教育長から表彰状と記念のメダルが贈られた。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。