
熱海こがし祭り・山車コンクールが16日、2日間の日程を終えた。熱海市観光協会によれば、平日にもかかわらず、3万5000人と3万3000人の人出があったという。これが土、日の開催だったらもっと多くの人出が、と残念に思う人は多いのではないか。
それが叶わないのは、こがし祭りが来宮神社例大祭の一環として行われているからで例大祭は毎年7月15日、16日。曜日は年によって違う。しかし、今回のこがし祭りで新たな動きが出てきた。来年は例大祭の神事と観光祭を切り離し、こがし祭り・山車コンクールを7月18(土)、19(日)、20(祝)の3日間開催に変更。その一つのプランとして3日の内2日は「山車コンクール」、もう1日は新たに「神輿デー」を設ける――そんな声が聞こえてきた。
熱海の神輿は有力な観光の目玉になりうる。来宮神社宮神輿、伊豆山勢輿会、大楠連、總一會、勇和同志會、嵐和會、若獅子會…。20町内会の青年神輿、29町内会の子ども神輿があり、今年も市街を幾重にも練り歩いた。これらが一堂に会すれば、とんでもない数の市民、神輿ファンが熱海に押し寄せるのは間違いない。
少し前までは考えられなかったことが、可能になりつつあるのは、雨宮盛克宮司と森田金清観光協会の進取の発想とバランス感覚。そして熱海の神輿をけん引してきた高橋幸雄議長(伊豆山勢輿会)、田中秀宝議員(若獅子會)の情熱。9月の市長選を戦うライバルたちも熱海が一年で最も熱く燃える例大祭、こがし祭りに寄せる思いは同じ。とにもかくにも、来年のこがし祭りは姿を変える。
(編集主幹・松本洋二)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。