
観光を基幹産業とする熱海市が、林業を軸にした地域活性化に着手した。熱海リノベーション(再生)まちづくり構想検討委員会の第3回熱海2030会議「林業とエコな暮らし」が27日、南熱海マリンホールで開かれ、市民ら約100人が参加した。東北芸術工科大教授の竹内昌義さんが、林業を取り入れた新しいライフスタイルなどについて話した。
市は市の面積の63%を占める森林を利用して雇用の場を創出し、若者の雇用確保や移住促進に取り組んでいる。今回の説明会もその一つ。大規模林業は林道開発や大型機械の購入など初期投資が膨大にかかり難しいが、住民が可能な範囲で管理・間伐する手法「自伐型林業」ならば可能と判断した。
10月27日には、「自伐型林業フォーラムin熱海」の研修が「姫の沢公園」周辺の市林地を会場に行われ、20人ほどがチェーンソー操作の研修を実施する。熱海市は65歳以上の高齢者率が45%と高く、人口減少が続いている。「若者の働く場が不足しているのが要因」と分析した市が、斬新な手法で解決に乗り出した。
写真=熱海市観光経済課
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。