
MOA美術館の「茶の庭」の紅葉が美しく色づいたのに合わせ、茶の庭の一角に建つ茶室「樵亭(しょうてい)」の路地が特別公開されている。昨年、初公開されたことで「大人の紅葉狩りスポット」と評判を呼び、市民や観光客が訪れている。「茶の庭」には樵亭の露地に加え「光琳屋敷」、茶室「一白庵」などに約50本のカエデ類が植えられており、見ごろに入った。茶室「一白庵」では、移りゆく秋の気配を感じながら、抹茶と和菓子を楽しむこともできる。一番の見ごろは今月下旬から来月上旬にかけて。特別公開は12月7日まで。入場無料。
◇樵亭 茶の湯ざんまいの余生を過ごした備前池田藩の筆頭家老伊木忠澄(1818〜86年)が建てた茶室を移築したもの。茶室のふすま絵が同美術館所蔵の重要文化財「樵夫蒔絵硯箱」(伝光悦作)に似ていたことにちなんで名付けられた。
◇光琳屋敷 尾形光琳が自ら書いた図面と、大工の仕様帖、茶室起し図(いずれも重要文化財)などに基づいて昭和60年のMOA美術館開館3周年記念事業で復元。
◇尾崎光琳 江戸時代中期を代表する画家。「琳派」と呼ばれる装飾的大画面を得意とした画派を生み出した。主に京都の富裕な町衆を顧客とし、王朝時代の古典を学びつつ、明快で装飾的な作品を残した。
樵亭
茶室「一白庵」
光琳屋敷
片桐門
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