
第47回衆院選挙は2日に公示。安倍首相が「この道」と掲げる経済政策「アベノミクス」の評価が最大の争点で観光都市熱海にとっても重要な意味を持つ。静岡6区には民主党前職の渡辺周氏(52)、自民党前職の勝俣孝明氏(38)、共産党新人の佐藤龍彦氏(38)が立候補。来春の県議選を占う上でも注目する必要がある。
ここに面白いデータがある。前回、平成24年12月の総選挙における熱海市の投票結果だ。静岡6区では11万6084票を獲得した渡辺周氏が10万3967票の勝俣孝明氏(東海比例で復活当選)を抑えて当選したが、こと熱海市に限れば、逆の結果が出ている。8762票の勝俣氏に対して渡辺氏は7834票。渡辺氏が衆議院が解散するやその足で熱海駅前で街頭演説し、告示日に清水橋で遊説するのもそのためだ。
比例代表東海ブロックの各党の熱海市の獲得票数はもっと顕著だ。自民党の6086票に対し、民主党は3564票。日本維新の会の3618票にも及ばなかった。数字の上では自民王国。その一方で今年9月の市長選では民主党と連携した非自民の斉藤栄氏が圧勝した。日本維新の会の風がやみ、みんなの党と日本未来の党は消滅。この6000超の票をどの候補が掘り起こすのか。12日間の選挙戦が始まった。
(編集主幹・松本洋二)
◇平成24年衆院選・候補者別得票数(静岡6区=熱海市分)
わたなべ周(民主) 7834
かつまた孝明(自民) 8762
井口まさひこ(共産) 1327
日吉雄太(未来) 1703
◇同・政党別得票数(熱海市分)
自由民主党 6086
日本維新の会 3618
民主党 3564
公明党 2421
みんなの党 1659
日本未来の党 1093
日本共産党 1050
社会民主党 291
幸福実現党 50
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