
熱海市議選(4月16日告示、23日投開票)に出馬を予定している自民党の現職・竹部隆氏(75)の後援会は3月26日、市内上宿町で事務所開き式と決起集会を開いた。中村誠西山町自主防災会長が司会を務め、来宮神社・雨宮盛克宮司の神事に続いて勝又隆吉会長があいさつ。
「市役所の財政部長をやられて退職した竹部さんは、派手さこそないが、豊富な知識と経験がある。当初、3期目の出馬に慎重だったが、その気になってくれた。高齢者が多い、山手地区のために、役所で培ったスキルを発揮していただきたい」と支持の拡大を呼びかけた。
「高齢者の外出支援のタクシー代助成」を公約に掲げる竹部氏は「静岡県の35市町の中で、金額や手法は違うが、高齢者の外出支援を実施していないのは熱海市だけ」と指摘。「現在、市の後期高齢者は人口の28%、約1万人いる。障害者の方々も含め、年間に1人1万円のタクシー助成金を交付しても、1億円で外出を支援できる。外出は健康促進につながり、医療費が抑えられる。孫のために何か買ってくれるから商業も助かる。お年寄りは、毎年増える。コロナ禍で打撃を受けたタクシー会社も安定した経営ができる」と訴えた。
熱海市は、6年ほど前に、バスの便がない桃山・伊豆山地区と中野地区に限定して、高齢者の移動を支援する「おでかけバス」の実証実験を行った。しかし、出発午前9時、帰路市役所発午後4時の1日1便だったため、使い勝手が悪く、企画倒れに終わった。
「お年寄りが移動手段に求めているのはタクシー代の助成だ。これまで市議会で計18回、この問題を取り上げたが、市は検討する、調査すると言うばかりで『うん』と言わない。今度の選挙で当選したら、19回目の質問をして、市の地域行政をあらためてただす」と話した。
決起集会は、大学の後輩でもある藤曲敬宏県議と山手地区の町内会を代表して下松田町内会の大橋隆志会長がマイクを握り、激励した。徳用達也青年部長によるガンバロー三唱で締めくくり、3回目の当選へ向けて本格始動した。
(熱海ネット新聞)
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