任期満了に伴う熱海市議選（定数１５）が４月１４日告示され、１５の定数に対し、１８人が立候補し、７日間の選挙戦に突入した。投開票は２１日。前回の市議選でわずか４０票及ばず次点に泣いた無所属の元職・村山憲三氏（７２）は午前１０時、中央町の選挙事務所前で第一声。
「私ができることはただ１点。市民の皆様の不満の声を市政に届けると。これが私の終始一貫したビジョン」とオール与党と化した市議会に警鐘を鳴らし、議会を留守にしていたこの４年間について「市税で購入しておきながら、岡本ホテルの跡地に図書館も市民ホールも出来ていない。賑わっているのは熱海駅前だけで街の中は閑古鳥が続く。４年続けて３００万人もの宿泊客が訪れているのにこれを利用して賑わいを創出するすべを知らない」と憲三節を炸裂させた。

にぎわい対策として来宮神社に近い、旧岩崎別荘市有地を活用した新パワースポットの創設や１０００人収容規模の映画館とコンサートホールを併用した観光館館の建設、熱海発着のひかり号増便と熱海着こだま最終便の３０分延長などを掲げた。
また、この４年間、自身の人脈を生かし、台湾やインドネシアの大学とインターンシップ事業に対する民間交流を重ね、観光や看護施設で働く学生の受け入れ環境を整えてきたことを強調。
「熱海市のホテル旅館は人手不足でフル営業できないところも多い。急速に高齢化が進む中、福祉施設の働き手不足も深刻な問題。解決するには外国人労働者を活用し、受け入れ体制を整えることが急務」と訴え、「学生だけでなく、台湾やインドネシアと市と姉妹都市契約を結ぶのも一つのアイデア。そうすれば、優秀な外国人労働者を安定的に獲得できる」と力を込めた。
「そのためにも、もう一度、市政の壇上に立たせていただきたい。皆さまの手となり足となって、市の発展に努める」と投票を呼びかけた。
（熱海ネット新聞・松本洋二）

■平石啓三郎後援会長 村山憲三はしゃべることと行動力は素晴らしい。ないのは組織力。この４年間、現職当時と同じように熱海のことを考えて勉強を続けてきた。皆様が声を掛け合い、是が非でももう一度、議会へ押し上げていただきたい。
■有権者数 ４月１３日現在の有権者数は男性１万５０２８人、女性１万８４６５人の計３万３４９３人。
■村山憲三（むらやま・けんぞう） 教育文化国際交流財団顧問、掃海艇はつしま後援会長。北海道立釧路湖陵高卒。

■立候補者１８＝定数１５
山田治雄（９１）現・無所属⑪
稲村千尋（６７）現・自民党⑥
田中秀宝（５０）現・自民党⑤
米山秀夫（６１）現・公明党⑤
高橋幸雄（６３）現・自民党④
川口 　健（５１）現・自民党③
杉山利勝（５９）現・自民党③
金森和道（６２）現・無所属③
小森高正（５３）現・無所属③
越村　 修（５４）現・自民党②
竹部 隆 (７１) 現・自民党①
泉明寺みずほ（４８）現・無所属①
和田翔平（３０）現・無所属①
赤尾光一（４８）現・自民党①
村山憲三（７２）元・無所属
橋本一実（５４）元・無所属
後藤雄一（５７）新・公明党
小坂幸枝（７２）新・共産党