熱海市の国際医療福祉大熱海病院が、産婦人科の医師の継続的な確保が難しくなったとして、本年度で分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止することが分かった。12月10日の市議会一般質問で赤尾光一氏が、同病院が2020年4月以降の新たな分娩受付を見合わせていることについて質した。
同病院の産婦人科は常勤2人、非常勤1人の医師3人体制だったが、高齢化に伴う全国的な医師不足と大都市への地域偏在で産科医の確保が難しくなり、24時間365日対応が必要な分娩を続けるのは難しいと判断。既に来年4月以降に出産を予定している人から新たに分娩の相談があった場合、他院での受診を勧めるなどの対応を取っている。
同病院は市で最大規模の総合病院として中心部にあり、2018年度は市内の新生児107人のうち、35人の分娩を扱っている。市当局は「正式な話は来ていないが、詳細を確認し、休止した場合、病院側と早期再開を協議していきたい」と話した。
来年度以降、熱海市内で出産できる医療機関は安井医院(昭和町)のみとなる。
(熱海ネット新聞)
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