熱海市議会9月定例会の一般質問が9月15日あり、盛り土の前所有者(新幹線ビルディング)に対する市の不適切な支出が明らかになった。同社が過去の伊豆山と上多賀で起こした土砂トラブルで、市が土砂の撤去費などに計1112万円を代わりに負担し、同社に請求していないことが米山秀夫氏と稲村千尋氏の質問で分かった。
1つは、2007年夏の台風で今回の伊豆山の盛り土崩落現場より高い場所で山林が崩れ、前所有者の敷地内に設置されていた水道施設内に土砂が流入。その際、市は土砂等の撤去を求めたが、いっさい応じず、市は撤去費などに162万円を負担したという。
また12年には、JR伊豆多賀駅近くの宅地造成開発でも同社による土砂流出トラブルがあり、その際も市が同社に代わって土砂撤去などの工事を行い、950万円を支出した。両氏は費用を同社に請求をしていないことを追及し、齋藤栄市長は「弁護士などとも相談したが、(業者への)費用請求と行政処分、告発には至らなかった」と説明した。
(熱海ネット新聞)
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