
東京都知事選の話題が連日マスコミを賑やわせているが、熱海でも今年9月には市長選が待ち受けている。しかしまだ半年以上あるせいか、今のところ誰も出馬を表明していない。
2期目の現職斉藤栄市長(50)は「3期12年で熱海の再生」を掲げており、ここにきて長期的な事業となる旧岡本ホテル跡地の活用構想を進め、市政80周年となる平成29年の供用プランを打ち出していることからも出馬は確実と思われる。
新人では熱海市選出の県議橋本一実氏(49)や自民党静岡県連青年局長の市議田中秀宝氏(45)らの出馬がうわさされている。なるほどと思わせるようにそれぞれのバックボーンを背景に政治的な行動を開始した。
現市政の与党民主党の橋本県議は19日、起雲閣の音楽サロンで「橋本かずみ県政報告会」を開催。「活気ある熱海を取り戻さなければならない」と市民に訴え、応援に駆け付けた川勝平太静岡県知事、細野豪志、渡辺周両衆院議員(ともに民主党))と連携して、オールふじのくにで「熱海を守っていく」と気炎を挙げた。
来賓として山田治雄、村山憲三、金森和道、小森高正、鎌田武俊市議が出席したものの、市長の姿はなかった。
一方、現市政に批判的な田中氏は自民党大会前日の18日に党本部で開かれた「青年部・青年局、女性局合同全国大会」に出席。小泉進二郎衆院議員が「一番苦しい時の自民党を見捨てた枡添氏を応援する義理はない」と都知事選出馬の枡添要一氏を切り捨てたあの大会である。
各級選挙および統一地方選での必勝へ向けて、安倍晋三首相、石破茂幹事長、竹下亘組織運動本部長から直々に激励を受けた田中氏は、2日間にわたって安倍氏側近で総裁特別補佐の萩生田光一衆院議員から「教育・歴史問題」、小泉進二郎衆院議員から「東日本大震災からの復興と日本の将来」、井上信治環境副大臣から「東電原発問題の処理」などの講義を受け、「政治家としての幅を広げ、人脈を構築することができた」という。
こちらは政権与党「自民党」幹部が全面支援の構図。
「2期目は大きな失政が見当たらない」ことから斎藤市政の続投を望む声も多いが、最終的には選挙戦は必至とみられる。
市長選には別の市議や神社関係者を推す声もあり、複雑な選挙戦も予想される。
(編集主幹・松本洋二)
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