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仏教の開祖・釈迦がその樹下で入滅した沙羅双樹(さらそうじゅ)として知られるナツツバキが、熱海梅園に隣接する澤田政廣記念美術館横で涼しげな白い花をつけ始めた。
ナツツバキは、朝に咲いて夕には落ちてしまうことから、生のはかなさを象徴する花とされ、平家物語の冒頭にも登場する。同美術館には開館した33年前に4本のナツツバキが植栽され、毎年、この時期になると、はかなく散り、建物を囲む小川を流れる風情を求めて市内外から花愛好家が訪れる。
6月9日の熱海は、今年最高気温28・9度。7月下旬の陽気となり、熱海梅園では涼をとる人たちが、新緑が際立つ園内を散策した。
(熱海ネット新聞)
写真=6月9日撮影
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