熱海市の予算案 一般会計3•4%減の180億円 貯金残高は26億9千万円

熱海市は2月17日、2021年度の当初予算を発表した。一般会計は前年度比3•4%減の180億300万円。新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅な税収減を見込みつつも、齋藤栄市長は「ピンチをチャンスに変え、反転攻勢に向けた準備をしていく時期」として、ウィズコロナの観光戦略や教育•福祉の充実に重点を置いて予算を編成した。
歳入のうち、市税は14%減の84億4100万円。このうち、市民税が5億5300万円、固定資産税が6億500万円、入湯税が1億3000万円、都市計画税が1億円落ち込んだ。別荘等所有税は5億2900万円で100万円の微減に留まった。
貯金に当たる財政調整基金は8億1200万円取り崩し、21年度末の残高を26億9000万円と見込んでいる。

新年度当初予算の主な事業は、熱海型DMO構築•観光財源(宿泊税)確保検討に300万円。2022年放送予定のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見据え、伊豆山神社をはじめとした歴史•文化発信に1600万円、源頼朝•北条政子にゆかりの深い伊豆山郷土資料館改修に2000万円。またコロナ対策で20年に実施した熱海サンビーチの人流観測調査事業を今年も行い、1400万円を計上した。
また歩いて楽しいまちづくりとして、糸川遊歩道修繕の初年度工事に3100万円。これは、熱海市にゆかりのある匿名の夫妻から寄付された1億円を活用して行う。熱海梅園の迎月橋の修景整備にも1100万円投じる。
コロナに伴う経済活性化では、市内の各店舗で使える1人2000円のクーポン券を市民全員に配る。また結婚した若者の住宅取得や引っ越しなどの費用補助に1100万円を計上した。
特別会計、企業会計を含めた予算総額は365億7250万円で2•2%減した。
(熱海ネット新聞)

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