衆院選 勝俣氏が「631票差」逆転へ、南熱海でローラー作戦

10月31日投開票の衆院選静岡6区に立候補し、4期目を目指す自民党前職の勝俣孝明氏(45)が10月21日熱海入りし、午後6時から網代、下多賀、上多賀の南熱海4カ所で街頭演説を行った。
強い寒気が流れ込み、この時期としてはかなり冷え込んだが、JR網代駅前では200人近い支援者が駆け付けた。勝俣氏は「コロナと土石流を克服し、観光客の皆さんが以前にも増して来ていただけような熱海にしたい。選挙区の代表が政権与党になれば、熱海は変わる。新しいとびらが開く」と各所で訴え、投票を呼びかけた。

前回4年前の衆院選は631票差。10万8157票の勝俣氏に対し、渡辺周氏は10万8788票。惜敗率99•42%。比例で復活当選したものの、この差を今回の選挙fで逆転、リベンジを願う支援者の思いは募る。
勝俣氏も「本当に悔しかった。この4年間、1秒たりとも忘れたことがない」とマスク越しに唇を噛み、「今回は共産党を含む野党連合が出来上がり、相手は立憲民主党静岡県連代表。大変たいへん厳しい選挙だが、主義主張の違う野党連合に負けるわけにはいかない。心を一つにすれば、山は動く」と語気を強めた。
静岡6区は全国でも特異な選挙区。1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、25年間、自民党が1度も勝っていない。勝俣氏は毎回、差を詰めているが、8期連続当選の強豪の前に3連敗。その度に復活当選と苦杯をなめている。

「これが私たちのふるさとを疲弊させている。再生のために若い人に帰ってきて欲しいが、仕事がなく戻れない。この構図は熱海も同じ」と憂い、原因は「選挙区の民意がずっと野党だったことにある」と。選挙区の代表が野党では、国の予算獲得が難しく、ふるさとに民間投資が入らず、雇用が生まれない。「負のスパイラルを解消するには、選挙区の民意を自公に変える必要がある」と述べた。
この日の街頭演説には、藤曲敬宏県議が同行してマイクを握り、網代地区で川口健、下多賀で越村修、上多賀で稲村千尋の各自民党市議が応援演説を行い、上多賀では齋藤栄市長も応援に駆け付けた。
勝俣氏は25日に来宮駅前と伊豆山地区、29日には清水橋付近と熱海駅で街頭演説を行い、ローラー作戦の第2弾と第3弾を予定している。
今回の衆院選静岡6区には、渡辺周氏(立民)、山下洸棋氏(維新)も立候補している。
(熱海ネット新聞)

 

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