晩年を熱海で過ごした文豪坪内逍遥(1859年〜1935年)の功績をしのぶ法要が命日にあたる2月28日、熱海市水口町の海蔵寺で営まれ、早大関係者や熱海稲門会会員らが参列した。
法要は毎年、同日起雲閣で行う「逍遥忌記念祭」(熱海市、熱海稲門会など主催)の後に同寺で営まれる。コロナ禍で迎えた87回忌は規模を縮小し、法要だけを行い、馬場峰俊住職が読経を捧げ、参列者が墓石の前に立ち、手を合わせて焼香した。
逍遥は亡くなるまでの23年間を熱海で過ごし、熱海市歌を作詞したほか、熱海図書館設立に尽力し、自身の蔵書約3600冊を寄贈した。
齋藤栄市長は「先生が愛した常春熱海を人々の心を癒すまち、文化の香りの高い街として大切にしていきたい」。熱海稲門会の森田金清会長は「長引くコロナの影響で観光地熱海がどの方向に進むのが正しいか未だ見出せないが、先生の教えをしっかりつないで温泉文化都市として熱海を再構築したい」。ともに威徳をしのび、熱海の繁栄を願った。
(熱海ネット新聞)
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