源実朝ゆかりの伊豆山神社で「十五夜祭」 献歌と舞いを奉納

熱海市の伊豆山神社で仲秋の名月の9月10日夜、「十五夜祭」が開かれ、第71回「源実朝をしのぶ仲秋の名月伊豆山歌会」(ハートピア熱海)に出席した現代歌壇で活躍する秋葉四郎、春日いづみ、大井学、大森静佳の4氏が句を詠みあげ、献歌した。
十五夜祭の神事は、熱海芸妓で作家の冴月さくらさんの「平家物語」を献読で始まり、原嘉孝宮司と大鳥居素禰宜が厳かに神事を執り行い、参列者が玉串を捧げた。地元の小中学生5人が同神社にゆかりの古い「頼朝の舞」を奉納し、音楽家の加藤登美緒さんが琴を、須藤英二さんがフルートを献奏。歌人でもあった鎌倉3代将軍実朝をしのんだ。
今年は、雲の切れ間から姿を現す中秋の名月となったが、約150人の参拝者が、厳かな月見会を堪能した。(熱海ネット新聞)
■源実朝(みなもとのさねとも) 鎌倉幕府第3代将軍、歌人。幕府を開いた源頼朝の4男。母は政子。兄の頼家が追放されると12歳で征夷大将軍。歌人としても知られ、伊豆山神社に参拝に訪れる際に十国峠で詠んだ「箱根路を我が超え来れば伊豆の海やおきの小島に波のよる見ゆ」は広く知られる。

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