9月11日午後10時半過ぎ、熱海市清水町の泉明寺みずほ氏(51)の事務所に「齋藤氏当選確実」の情報が流れると、開票を見守っていた支援者からため息が漏れた。泉明寺氏は「私の決断が遅く、知名度の差が出た。当初、ほかにもっといい候補がいると考えたが、現職の支持率が80%という事前調査が出て誰も手を挙げず、現職の無投票当選を阻止するために立候補した。敗れはしたが、精一杯、真実と正義を持って戦えきたので悔いはない」と敗戦の弁を述べ、支援者に頭を下げた。
選挙戦では伊豆山土石流災害の被害を拡大させた現職の責任追及や通り一遍な被災者や遺族への対応などを批判。「市長の多選により市政が停滞している。責任を受け止められない方に次の4年のかじ取りを任せることはできない」と訴え、「前を向こう熱海」をキャッチフレーズに「市の飛躍はトップが変わる時」と市政の刷新を呼びかけた。しかし、投票率が44・33%と過去最低となり、新風を取り込めなかった。
今後の政治活動については「何らかの形で熱海市の市政に関わっていきたい。挑戦することも私の選択肢の1つ」と述べるにとどめた。来春の統一地方選にチャレンジし、力を付けて次の市長選でリベンジすることも視野に入れている。
(熱海ネット新聞)
■中村光央後援会長(元静岡県弁護士会長) 市民の安全、生命を守れない市長は失格だ。これだけ批判票があったということを真摯に受け止めてほしい。泉明寺氏が次回市長選に出るなどうかはわからないが、出馬するのなら、今度は地元の有力者を後援会長にたて、盤石の体制で戦ってほしい。
9708 齋藤 栄(59) 無現
3915 泉明寺みずほ(51) 無新
※当日有権者数3万1220人=投票総数1万3840人▽有効1万3623▽無効217
コメント
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現職の支持率が8割という中での出馬、とても勇気がありました。再選が続き、無投票当選というのは地方自治にとって望ましいことではありません。市民が思考をやめてしまわないように、活動を続けてください。