
地球の隣にある惑星、火星が31日、地球に最も近づいた。「スーパーマーズ」と呼ばれ、日本一の温泉観光地を目指す熱海市でも、南東の空に、赤く輝く火星が普段より明るく見えた。
国立天文台によると、太陽系で隣り合う火星と地球は、太陽の周りを回る周期の違いからおよそ2年2カ月に1回、接近する。ただ、地球の軌道がほぼ円形なのに対して、火星の軌道がだ円になっていることから、火星と地球との距離は、接近するたびに変わる。今回はおよそ7500万キロで、2005年11月以来の近さ。火星が大きく見える状態はあと1週間くらい続き、熱海市でも日没とともに南東の空に現れ、夜遅くには南の空に赤く光る様子が観測できる。
次に火星が地球に接近するのは、2年後の2018年7月31日。このときの地球との距離は、今回の4分の3となるおよそ5700万キロにまで迫り、火星の見かけの大きさは、今回と比べて直径がさらに1.3倍にもなる、まさに「大接近」になるという。
◆今回のスーパーマース 火星の明るさは1等星のおよそ15倍、地球から見える火星の見かけの大きさも、ことしの最も小さいときと比べて直径がおよそ3倍。
写真=5月31日午後11時過ぎ、熱海駅近くで撮影
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