
来宮神社の例大祭で本年度御鳳輦(ごほうれん)奉仕を行う厄年奉賛会「来宮虎友兎會(こゆうかい)」(小沢毅会長)は7日、雨宮盛克宮司とともに熱海中学校を訪れ、三年生生徒と交流。例大祭の一環として行われる「熱海こがし祭り」と「御鳳輦奉仕」について説明した。
この日訪れたのは裃(かみしも)姿などの男子役員と天狗、女子部員の計16人。雨宮宮司の男子の大厄である42歳の同級生が1年間みんなで神社に集まって氏神様にご奉仕して厄を逃れるのが熱海伝統の御鳳輦、という説明に続いて、小沢会長が「私たちは28年前の熱海中学の卒業生です。16日に御鳳輦の御霊(みたま)を乗せて市内を歩き、厄払いをします。同級生のお母さんたちに裏方としてお手伝いしてもらいます。3年かけて準備してきました」となどとあいさつ。内山まゆみ女子部長から「天狗さんがまくこがしの粉をかけてもらうと風邪をひかなくなりますよ」の説明を受けると、次々と頭にこがしの粉をかけてもらったり、生徒同士でかけあったりした。
この日は会員たちが中学三年生だった当時、熱海中のクラス担任で現在も熱海中で教鞭をとる西山尚史教諭が、大きく成長した天狗に背中を押され、サプライズで麦こがしまきに参加。厄年奉賛会の母校訪問を盛り上げた。
◆御鳳輦(ごほうれん)大厄の42歳を迎える男子が節分から翌年の節分まで来宮神社の氏神様に仕え、ご奉仕することで厄を逃れる。熱海では「御鳳輦奉仕」として代々引き継がれ、来宮神社例大祭では、猿田彦の神の天狗をとともに、御鳳輦が氏子町内を渡御。平成28年度は昭和49年4月2日~50年4月1日生まれ。
西山尚史教諭は現在、全米女子ゴルフオープンに出場している渡邉彩香プロの恩師でもあり、昨年、渡邉プロが熱海中学校に「ヤマハレディース」で獲得したグラウンドピアノを贈呈しした際も再開し、教え子の成長を温かく出迎えた。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。