
10年にわたり建設が中断したまま放置されていた熱海サンビーチ前、国道135号に面した大型商業ビル「auneATAMI(あうね熱海)」(旧つるやホテル跡地、東海岸町)が、ホテルに用途変更して工事が再開されることが分かった。すでに3月中に地元3町内会への説明会を終え、4月15日から着工する。
同商業ビルは、不動産開発会社「ジョイント・コーポレーション」(東京都)が2005年に建設に着手し、2008年オープンを予定していたが、延期の末、同社が2009年5月に会社更生法の適用を申請して倒産。工事は2007年に本体(地上10階建て)と立体駐車場が完成したものの、内装工事が中断。計画は白紙になっていた。
■ホテルに用途変更、2019年春オープンへ
中国系投資会社が土地・建物を取得し、ホテルに用途変更して「熱海パールスターホテル」(仮称)としてオープンさせる。新規に山梨県内に設立した別会社を東海岸町に移し、整備、運営する。内装工事は「ネスパ」(東京都練馬区)が行い、2019年春に開業を予定している。
■隣接の空き地は国内資本の熱海最大級ホテル
また、不動産会社「ゼファー」(東京都千代田区)がホテル建設目的に土地を取得し、2008年の経営破たんで空き地のまま放置されていた同商業ビルに隣接する土地(現駐車場)も国内のホテル会社が取得。熱海最大級のホテルを建設する。近隣の「熱海シーサイド&リゾート」では、現在、大浴場とレストランを改修工事中で、4月25日にリニューアルオープンする。
2020年五輪・パラリンピックへ向け、廃墟のようになっていた熱海の一等地、お宮の松前の開発が再開され、大きな経済効果が期待されている。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
大型商業ビルの隣接地は、国内資本のホテル建設が予定されている。
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