
京の花街の伝承を支援する「京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)」は2日の理事会で2016年1月に全国の花街を招き、記念公演を開催(京都市と共催)すると発表した。創立20周年の記念事業で「京の五花街」とジョイントする形で、「全国の5花街」をロームシアター京都(京都会館)に招き、2日間にわたって各地の芸妓衆が舞踊を披露するという。
招待される5花街は東京新橋組合(東京都)、金沢ひがし・にし・主計町(金沢市)、博多券番(福岡市)。日本一の規模を誇る「熱海芸妓置屋連合組合」は入っていなかった。
いずれも大都市の花街なのは分かるが、熱海の歌舞練場は昭和29年に建設され、今年で60年目。平成2年からは「熱海をどり」開催の実績もある。熱海市、熱海市観光協会が「観光の目玉」にと支援してきたことを思えば残念でならない。
熱海がハネムーンのメッカとして脚光を浴びていた時代、都内で挙式したカップルは熱海で初夜を迎え、翌日京都に旅立ったという。熱海と京都は縁浅からぬ関係にある。こういうときこそ、政治力を発揮してもらいたいものである。
(編集主幹・松本洋二)
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