
前日、台風8号の接近で激流に飲み込まれるのを気遣い、市民の熱意で熱海芸妓見番近くの初川から生まれ育った熱海梅園に戻された8羽のカルガモのヒナたち。結果として捕獲できなかったお母さんだけが取り残され、親子が離ればなれに。さてどうなるものかと心配したが、なんてことはなかった。
一夜明けた11日朝、母カルガモは熱海梅園の香林池に姿を現し、何事もなかったかのように子どたちに寄り添っていたという。
「という」と言うのは、朝の段階で市の関係者が目視しており、母親が帰還したのは間違いないのだが、本紙が正午過ぎと午後3時過ぎに現地を訪れるとともに家族全員の姿がなかった。
この日は台風一過で園内も33度まで気温が上がり、歩いているだけで汗だく。その傍らに木々に覆われ、涼やかに流れる初川の清流。一度味わった「川下りの楽しさ」を忘れられず、またぞろ家族旅行にと思ったら、案の定、梅園を離れ、夕刻には市内清水町の初川に出現。仲良く泳ぐ親子の姿を市民が温かく見守っている。
(編集主幹・松本洋二)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。