
熱海市網代の阿治古神社(杉嵜賢宮司)例大祭の本祭りが20日.あった。本殿での神事に続き、御神幸行列が挙行され、しんがりで御神船「両宮丸」が巡行した。この渡御は豊臣秀吉の小田原攻めに加わった地元の漁師たちが、戦勝祝いとして始めたとされ、豊漁と無病息災を祈願。御神船には秀吉から拝領したと伝わる流れびょうたん模様の布がまかれている。
その伝統の「流れひょうたん」衣装に身を包んだ若衆たちが重さ10トンの御神船を引きまわし、通行止め規制が敷かれた国道135号では”網代ひもの銀座”を一気に駆け抜け、漁師町の男の意気を示した。
網代は江戸時代には「京・大阪に江戸・網代」と呼ばれたほどの漁業の地として知られ、「風待ちの港」として重宝された。当時を彷彿させる勇壮な祭りを市民や観光客が真剣に見守った。
本殿での神事では祝詞奏上などに続いて地元の浦安の舞、境内では鹿島踊りが奉納された。
◇御神船巡行 豊臣秀吉が後北条氏の本城である小田原城を攻める時、網代の漁民が船を出したことに由来。御神船の両宮丸には神社と神輿が鎮座され、 名前は阿治古神社と若宮神社からとった。御神船には秀吉から拝領したと伝わる流れびょうたん模様の布がまかれている。
【写真】両宮丸の写真は石丸勇起さん撮影
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