熱海市上多賀の多賀神社(雨宮盛克宮司)の例大祭・本祭が7月29日、盛大に挙行された。社殿での神事には氏子や町内会代表、齊藤栄市長夫妻らが参列し、五穀豊穣や家内安全などを祈った。御神幸行列は台風12号の影響で午後2時半に遅らせて神社を出発。道先案内役の金棒を先頭に鉾(ほこ)や獅子に先導されて、黒帽子に白丁に身を包んだ42歳の厄年を迎えた男衆が担ぐ御鳳輦(ごほうれん)が各地区を巡行し、多賀神社本神輿保存会「青塊会(せいれいかい)」の神輿が威勢よく練り、祭りを盛り上げた。
戸又港近くの135号線沿いのお旅所でも神事を行い、多賀神社鹿島踊り保存会の会員約40人が鹿島踊りを奉納した。戸又港では御鳳輦の浜降りを行い、青塊会が続いた。例年は2つの神輿が交互に数回ずつ海に入り、合同で勇壮な”海の練り”を披露するが、今年は台風の直後で海底の状況が懸念されたため、1回にとどめた。135号沿いには雨宮盛克宮司や氏子、地元住人、観光客が集まり、勇壮な浜降りに見入った。
御神幸行列は神社に到着後、還幸祭の神事を行い、鹿島踊りを奉納。7月7日の津島神社から始まった熱海市の夏祭りがつつがなく幕を閉じた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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多賀神社鹿島踊り保存会
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