
名作「金色夜叉」の作者として知られる明治の文豪尾崎紅葉を偲(しの)ぶ「尾崎紅葉筆塚祭」(筆塚保存会主催)が17日、熱海市春日町の湯宿一番地(旧志ほみや旅館)前の筆塚碑広場であった。
来宮神社・雨宮盛克宮司の神事に続いて、参列者は紅葉が生前、愛用していた筆が祀(まつ)られている筆塚(昭和7年建立)に玉串を捧げ、遺徳をしのんだ。
田辺国治副市長、橋本一実県議、中島幹雄市観光協会会長、市議、町内会、周辺商店街の関係者50人が参列した。
◇筆塚 尾崎紅葉が生前愛用した筆が祀(まつ)られており、紅葉が詠んだ句碑もある。
◇筆塚保存会=東田原町、田原町、田原本町、桃山台町、桃山町の5町内会の保存会メンバーで構成。昭和28年に始まり、今年で63回目。
◇榛葉公孝同保存会会長(湯宿一番地社長) 熱海温泉の発展は変わる熱海と変わらぬ熱海の相乗効果が大きい。この筆塚は変わらぬ熱海を代表する一つ。紅葉先生の偉業を語り部となって伝え続けた先人たちに感謝したい。
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