
文化財防火デーの26日、今宮神社(泉明寺みずほ宮司)で消防訓練が行われた。1月26日の文化財防火デーに合わせて実施したもので消防と連携して訓練を展開。熱海市消防本部、神社役員など33人が、初期消火や参拝者の避難誘導などの手順を確認し、有事に備えた。
訓練は、神社の社殿から火が出たことを想定して行い、通報により到着した消防隊が、放水による消火活動をしながら、市指定の天然記念物である同神社の社叢(しゃそう)への延焼を防ぎ、けが人を搬送。神職らは御神体や御神刀を火が届かないところまで搬出した。
◇泉明寺みずほ宮司の話 今宮神社には普段目にすることのできない御神体、お宝が鎮座している。今日の訓練で消防のみなさんがこうやって身を呈して消火していただくのを見て、火事が起こることの怖さを知った。万一がないように努めていきたい。
◇今宮神社の社叢 昭和52年4月25日に市指定文化財(天然記念物)に指定。樹高33メートルのクスノキのほか、タブノキ、イチョウ、ラマンマキなど樹高20メートル以上の温帯性樹木46本。
◇参加者両 消防ポンプ車2台、救助工作車、救急車各1台
◇文化財防火デー 文化財を火災・震災その他の災害から守る目的で現消防庁が制定。1949年1月26日の法隆寺金堂壁画の焼損が契機となった。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。