
鹿児島県鹿屋(かのや)市の御岳(おんたけ)付近に航空自衛隊のジェット機「U125」が墜落した事故で、防衛省は8日、心肺停止状態で発見された6人全員の死亡を確認したと発表した。同機に搭乗していたのは、機長の平岡勝3佐(46)、副操縦士の原口司1尉(34)、機上無線員の白鳥博己准尉(52)と聞間(ききま)祐太3曹(27)、機上整備員の渡貫郁夫曹長(43)と米沢鉄平2曹(34)。
機上無線員の聞間さんは熱海市網代出身で網代小、中から日大三島高に進学し、2007年に航空自衛隊に入隊。毎年、地元の阿治古神社の例大祭を楽しみにし、昨夏も休みをとって参加していた。家族が7日、現地に向かった。
写真=聞間祐太さんのfb、自衛隊のU125飛行点検機は航空自衛隊のHPより
U125は6日午後1時15分に鹿屋航空基地を離陸し、同基地から約11キロを円弧状に飛行し西に向かった。同日午後2時31分ごろ、管制塔と交信し、その約4分後に鹿屋市と垂水市にまたがる高隈山付近でレーダーから機影が消えた。最後の交信記録では異常はなかった。
消息を絶つ直前、U125の高度は約880メートルだったとみられ、御岳より低い高度で飛行し、山の斜面に衝突したとみられる。防衛省航空幕僚監部は航空事故調査委員会の調査団を現地に派遣。飛行データを記録したフライトレコーダーや、操縦室内の会話を録音したボイスレコーダーを墜落現場から回収。こうした記録の解析などを通じて事故原因の調査を進める。
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