静岡選挙区(改選数2)で立憲民主党として初の議席獲得を目指す徳川19代目で評論家の徳川家広氏(54)が7月6日夕、JR熱海駅前で街頭演説を行い、「浜岡原発の完全廃炉、国会でじっくり話し合う立憲政治の回復、少子高齢社会を支える現役世代の強化、豊かな自然と食材を生かした滞在型国際リゾート化の推進」などを訴えた。
同選挙区は2001年から自民党と旧民主党系の候補が議席を分け合ってきたが、今回、立憲民主党新人の徳川氏と国民民主党現職の榛葉賀津也候補(52)が立候補。旧民主系勢力が、真っ向対決する構図となり、全国屈指の激戦区として注目を集めている。熱海市でも山田治雄市議が徳川氏、橋本一実市議が榛葉氏を支援するなど分立して選挙戦を戦っている。
徳川氏は出馬表明が5月末と遅れたが、枝野幸男代表、蓮舫参院幹事長ら党幹部が相次いで県内入りするなど、党の「最重点選挙区」と位置付け、議席奪取を狙う。
徳川宗家の徳川氏は「経済をどうにかしてと言っているときに、安倍さんは改憲が争点だと言ってる。だから私は受けて立つ」。かつて倒幕の中心となった長州(山口県)ゆかりの安部晋三首相に真っ向からケンカを売り、存在感を示している。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■徳川家弘(とくがわ・いえひろ) 政治経済評論家。徳川宗家19代目、徳川記念財団理事。慶応大、米コロンビア大学大学院卒。浜松市出身。
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