熱海の夏の風物詩「百八体流灯祭 」 290基のかがり火で精霊送る

お盆に迎えた先祖の霊を送る伝統行事「百八体流灯祭」(多賀観光協会主催)が8月16日午後8時から、熱海市の多賀海岸で営まれた。長浜海水浴場から小山臨海公園がある中野までの約3000メートルに290基のかがり火が一斉にたかれ、先祖の精霊を送り、無病息災を祈った。
南熱海多賀地区は古くからみかんやだいだいの産地として知られ、夏になるとみかん畑の害虫駆除のため、海岸で大規模なたき火を行い、飛び込んできた害虫をまとめて除去したという。そんな伝統行事も昭和に入り姿を消したが、昭和30年代にお盆の送り火として復活。年々評判を呼び、近年は多賀地区最大イベントに成長した。
当初は文字通り108基で始めたが、今では290基まで増え、住民が総出で火をともした。京都や箱根など大規模な「大文字」の送り火はあるが、「一文字」では多賀の送り火は日本最大級。海面は橙(だいだい)色に染まり、ゆらめく炎が幻想的-。
(熱海ネット新聞・松本洋二)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2023-3-22

    市議引退の杉山利勝氏が激励に 赤尾光一後援会が事務所開き

    熱海市議選(4月16日告示、23日投開票)に出馬を予定している自民党の現職・赤尾光一氏(52…
  2. 2023-3-21

    市税収入2倍増プラン 頼んだぞ、ヒデタカ! 田中秀宝後援会が事務所開き

    熱海市議選(4月16日告示、23日投開票)に出馬を予定している現職・田中秀宝氏(54)の後援…
  3. 2023-3-20

    藤曲県議後援会が決起集会 無投票が濃厚も隙見せず、ガンバロー

    3月31日告示、4月9日投開票の静岡県議選に立候補を表明している現職の藤曲敬宏県議(自民、5…
  4. 2023-3-19

    移住者市民支援に参政党が擁立 小椋郁乃氏が熱海市議選に出馬表明

    任期満了に伴う熱海市議選(4月16日告示、23日投開票)に、新人の小椋郁乃(おぐら・いくの)氏(71…
ページ上部へ戻る