正月飾りや古いお札などを、焼いてことし1年の無病息災を願う熱海市の伝統行事「第36回熱海サンビーチどんどん焼き」(連合町内会中部部会主催)が1月10日、熱海サンビーチで開かれた。神事で来宮神社の雨宮盛克宮司が「どんどん焼きの燃え上がる炎で体を温め、煙を浴びると病気にならないと言い伝えられている。新型コロナウイルスの感染防止に気をつけ、縁起のいい炎を浴びていただきたい」とあいさつ。続いてお飾りやだるまを若竹で組み上げた高さ20mのおんべに火をつけると、パチパチと音を立てながら一気に炎上し、おんべを取り囲んだおよそ300人の市民や観光客はオレンジ色の炎や煙を浴び、疫病退散や健康を祈った。
数年前までは、竹の棒の先端につけられた団子を代わる代わる火にかざして伝統行事を楽しんだが、竹の棒を作る職人が減少し、近年は当番町(今年は汐見町、犬飼啓介実行委員長)が市内和菓子店特製の紅白のもちを500個ふるまっている。例年はおき火になると焼きいもを味わうが、今年はコロナ感染予防のため、中止した。
終了後は連合町内会中部地区の10町内が協力しておんべを除去、清掃し、熱海サンビーチの景観を取り戻した。
(熱海ネット新聞)
■どんどん焼き 古くなった神札(おふだ)、正月の松飾り・注連縄(しめなわ)・だるまなどを家々から持ち寄り、一カ所に積み上げて燃やし、無病息災を願うお正月の火祭り行事。「どんど焼き」、「おんべ焼き」とも呼ばれる。
■主催・熱海市連合町内会中部部会 本町・汐見町・東銀座町・浜町・銀座町・東町・中央渚町・旭町・温泉通り町・友楽町
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