26人が犠牲になった熱海土石流から100日目の10月10日、熱海市は被災現場近くの伊豆山小学校で追悼式を開いた。コロナ禍で人数を抑え、遺族、捜索活動にあたった県警と自衛隊の関係者ら計79人が参列。全員で1分間の黙禱(もくとう)を捧げ、献花台に白い菊の花を手向けて犠牲者を悼んだ。
齋藤栄市長は式辞で「少しずつではあるが、復旧復興への歩みは進んでいる。地域の皆さんと一丸になり、必ずやこの困難を乗り越えていく」と誓った。
川勝平太知事は「痛ましい災害が2度と起こらないよう、命を守る地域づくりに全力を挙げる」と述べた。
土石流で長女の西澤友紀さん(44)亡くした母親の小磯洋子さん(71)は、式の終了後、取材陣に「私と娘は双子のように仲がよい親子だったので思い出さない日はない。100日だから、1000日だからという区切りも私にはない。一生悲しみと苦しみは続く…死ぬまでその気持ちは変わらない」と涙を浮かべて話した。
伊豆山土石流災害では、現在も1人が行方不明のまま。9月には、土砂の撤去にあたっていた50代の男性が作業中の事故で命を落とした。
式は約30分で終了。その後、一般向けに会場が開放され、地元住民らが次々と足を運び、犠牲者を悼んだ。
(熱海ネット新聞)
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