熱海市内の障害者支援団体の利用者の作品を紹介する合同企画展「四つの葉展」が3月26日、市内中央町のツイキビルで始まった。市障害者福祉会、熱海ふれあい作業所(網代)、心象めぐみ会合共同業所(伊豆山)、陽光の園(緑ガ丘町町)の利用者が手がけた手芸品や小物類約300点を展示、販売している。
この2年のコロナ禍で恒例の「福祉まつり」など様々なイベントが中止になり、利用者の作品発表やバザーの場がなくなった。収束を待ってNPO法人ライフ熱都(森田金清理事長)が会場を提供し、合同展を呼びかけて初開催した。
森田会長は「障害者雇用の促進や支援は、SDGs(2030年までの達成を目指す17の世界目標)の1つ。障害のある方に寄り添う、誰一人取り残さない熱海づくりに寄与していきたい」と述べた。
熱海ふれあい作業所は、熱海市から受託されているビンやガラスの選別、清掃の仕事の中で、利用者がつくったオリジナルのびん商品。また寄せらた英字新聞を使ったエコバッグなどを展示販売した。
心象めぐみ会合共同業所は、昨年7月の伊豆山土石流災害での影響を地域一帯が立ち入り禁止に。一時は閉所を余儀なくされ、仮移転先の熱海駅近くの貸し会議室などでつくったエコバッグやマスクなどの小物を並べた。
市障害者福祉会は、手芸、書道などの文化活動を通じて県や県東部地区の展示会に出展した優秀作品や、今年の干支(えと)の「寅(とら)」をモチーフとした置物などを並べた。
陽光の園は、指導者を招いて週2回開く絵画教室で利用者が描いた絵画や貼り絵を展示したほか、市内ででた雑がみを富士市の製紙会社で再生し、自分たちが新たにトイレットペーパーに包装した商品などを販売した。
入場無料。30日まで。
(熱海ネット新聞)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。