市長選「チームみずほ」旗揚げ 泉明寺みずほ後援会が事務所開き

熱海市長選(9月4日告示、11日投開票)に出馬を予定している新人で市議の泉明寺みずほ氏(51)の後援会は8月4日、市内清水町の同会事務所で「チームみずほ」始動の事務所開きを行った。市内西部地区の町内会幹部や今宮神社役員、支援者など約30人が集まり、結束を誓った。
今宮神社の泉明寺邦彦権禰宜(みずほ宮司の父)による神事に続いて、市議会で同じ会派を組む「自民党・公明党・女性の会・熱海梁山泊」の田中秀宝代表が「正直、この立候補には大変な驚きと困惑を覚えた」と述べ、「厳しい選挙と分かりながら、敢えて立候補に挑む決意と英断に敬意を表したい」と激励。泉明寺氏が先に立候補を表明した際に「やむにやまれぬ、やまとだましい」と話した舞台裏も説明した。
田中氏によれば、自民党熱海支部は今年6月、5選を目指す齋藤栄市長(59)支持率の世論調査を実施した。結果は約8割の市民が現職を支持。これを受け、立候補を検討して陣営は尻込みし、前回に続き、無投票の流れとなった。そんな状況の中で「伊豆山土石流の責任の所在が明らかにならないまま、5期目の無投票がいいとは思わない」と、挑戦を決断したのが自民・公明系の「やまとなでしこ」だった。

泉明寺はこの日のあいさつで「本来なら、組織のある、有力な方が出るべきで、私が名乗りを挙げていいのか、自問自答したが、責任を取る政治のために苦渋の選択をした」と説明。「私が市長選に出れば恥をかく、支援者の顔をつぶすことになる、という声もいただいたが、土石流災害やコロナ禍を耐え忍ぶ市民の声を届け、政策を持ち掛けても部下の報告を聞いて判断する市長には耳に入らない。何も行動しないで、ただ遠くから文句を言う議員なら、そちらの方が恥だ」と続け、出馬への理解と支援を求めた。
熱海市は法的な問題は多く抱えていることから、後援会長は同神社の崇敬者で元静岡県弁護士会長の中村光央氏(静岡市)が就任。「今回の事務所開きは、熱海市の変革の幕開けを意味する。市が抱える多くの問題に真摯に取り組む泉明寺さんを応援団長として支えたい」と文書を届けた。
事務所開きの門出は、今宮神社・獅子神楽保存会の斉藤芳信会長のがんばろう三唱で締めくくった。泉明寺氏は宮司だけに演説がうまく、「女性目線で観光客を誘客し、その財源で伊豆山土石流災害からの復興、コロナ禍の不況脱出」という政策も好評で急速に支持の輪を広げている。同後援会は、20日午後7時から起雲閣で「泉明寺みずほ市政報告会」を開く。
(熱海ネット新聞)

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