
23日の本会議で副議長問題を巡って午前10時40分から中断していた熱海市議会6月定例会は、午後4時30分に本会議を再開して残り1案件を可決してすぐに閉会した。この間に代表者会議や自民党議員団と熱海進政会議員団(以下進政)の話し合いが断続的に続けられ、通例に従って辞表を出さなかった副議長の金森和道氏(進政)から「これ以上の混乱を避けたい」と辞任の申し出があった。ただし、「すぐには応じられない」としたことから、日付欄に8月31日を記入した辞表を議会事務局に提出することで決着した。9月定例会の初日に副議長選挙を実施する予定で小森高正氏(進政)が選出されるものとみられる。副議長は決算委員会を差配する重職。
一時は自民党議員団から「副議長不信任案」提出の動きもあり、緊張する場面もあったが、「議長の2年任期は申し合わせをしているが、副議長の1年任期は通例」を主張する山田治雄進政代表をなだめる形で、金森氏が辞任の意向を申し出て幕引きとなった。
◆自民党議員団・高橋幸雄会長 熱海市議会では議長が2年、副議長が1年で交代することが通例になっている。6月定例会前から議長が(熱海進政会に)副議長をどうするのかと考えを質していたが、回答がなかった。金森氏は辞表を出す腹積りでいたようだが、会派の方針に従わざるを得なかったのだろう。約束を遵守することを見守りたい。多くの議員に勉強してもらいため、これまで副議長は1年で交代してきたし、それがいいと考えている」
写真=6月定例会の閉会後、副議長問題を説明する自民党議員団・高橋幸雄代表
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。