
仲秋の名月(9月15日)が近付く中、9日午後8時49分、吉田拓郎さんの名曲「旅の宿」の歌詞にも登場する「上弦の月」の完全半月が熱海の空でもはっきり見ることができた。「♪浴衣の君はススキのかんざし~」おそらく拓郎さんは、旅の宿で温泉に入った後、彼女と熱燗(あつかん)を酌み交わしながら、月が真半分になるこのような上弦の半月を見上げていたのだろう。
月の満ち欠けは、新月→上弦の月→満月→下弦の月→新月→(29・5日サイクル)。上弦の月は正午頃登り、夕方に南中する半月で、深夜、西の空に沈んでいく。今回は、仲秋の名月への過程にあり、これから何日間かは、火星と土星の近くを、地球のまわりを公転しながら、日に日に形を変えながら移動していく。すぐそばには、さそり座の1等星アンタレスも輝いており、月と明るい星たちの天体ショーも楽しめる。
秋の風物詩といえば、何といっても十五夜のお月見。月の満ち欠けがきっちり1日単位ではないため、十五夜が満月とは限らず、今年の満月は17日。十五夜には、伊豆山神社で源実朝をしのぶ「十五夜祭」、来宮神社では雅楽を聞きながら十五夜をめでる「仲秋観月祭」が催される。
(熱海ネット新聞)
9月9日の熱海市街
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