
熱海こがし祭りのお囃子の練習が続く糸川遊歩道を散策していると、気になるお店の看板を目にした。「しめめし 芝草」。入口にはあのハンカチ王子、北海道日本ハムファイターズ斉藤佑樹投手から贈られた胡蝶蘭。興味がそそられ、暖簾をくぐると、芝草宇宙投手のユニホームやダルビッシュ有投手とのツーショット写真。ハハーンときた。
カウンター越しに、「ここって、芝草さんのお店?」と尋ねると、「そうです。エースの登板に備え、ま、私は先乗りスコアラーみたいなものですが…」と、店を任されている店主の石丸貴夫さん。プロ野球流の表現で、出店の裏舞台を教えてくれた。
石丸さんは芝草さんの叔父で、昨年まで北海道内ですし職人をしていた。それがなぜ熱海に…。ざっくりいうと、現在、日本ハムで関西地区担当のスカウトを務める芝草さんが、知人が住む熱海を訪れた際、ブーゲンビリアやあたみ桜が咲く風流な糸川遊歩道に魅了された。ユニホームを脱いだら「熱海に越し、お店を出したい」と考え、糸川沿いに貸店舗を見つけ、出店したというワケ。
全国を食べ歩くなかで、理想のお店が「しめめし」
元プロ野球選手の店というと、スナックやお好み焼き屋などが多いが、芝草さんは「飲んだ後、最後にしめるおにぎり屋がいい。軽く飲めて、お味噌汁がうまい店」をチョイス。現役時代、スカウトとして全国を食べ歩くなかで、理想のお店がコレだった。
先乗りで店を切り盛りする石丸さんはすし職人とあって、おにぎりのほかに、豚天丼やマグロの握り寿司などを提供している。料金もリーズナブル。店は午後6時から営業しているが、混雑が始まるのが、決まって午後11時からというのが目下の悩み。「しめめし」の店名が、客には深夜食堂のイメージと重なるらしい。
海、山、温泉、花、料理。終の棲家(ついのすみか)に熱海をを求める人が年々増えているが、プロ野球のOBもまた、この地に魅せられている。
友楽町の子供たちのお囃子の練習を取材に行ったつもりが、本日は超脱線-。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
◆「しめめし 芝草」熱海市中央町8の5 栗原ビル101 ☎0557-85-2225
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2019年 1月 18日トラックバック:【熱海 グルメ】「しめめし 芝草」 | ChapaBlog
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