静岡県は7月4日、熱海市伊豆山で発生した土石流災害について、土石流の発生源付近に置かれていた盛り土が崩れることで大規模化したとの見方を示した。盛り土があったのは、逢初川の河口から上流2キロ付近で伊豆山神社本宮の近く。崩落した場所はもともと水の通り道になってなっており、一帯では10年ほど前に宅地造成が行われ、約5・4万立方メートルを盛り土したという。
今回の土石流災害で県職員がドローンによって現地調査した結果、幅100メートル、深さ最大10メートル以上の大規模な崩落が起きていたことが判明。盛り土を含めた10万立方メートルが崩落して「被害を甚大化」させた可能性がある、としている。盛り土が最初に崩落したのか、盛り土の下部から崩落したのかは不明。
川勝平太知事は「開発行為と、土石流の因果関係は明確でない」とした上で「上流部での森林伐採は保水能力を著しく減退させ、土砂災害につながる恐れもある」と指摘。「どういう目的で盛り土をしたのか、しっかりと検証する必要がある」と述べ、詳しい調査を指示した。
(熱海ネット新聞)
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