
雅楽を聞きながら十五夜をめでる「仲秋 観月祭 演奏会」が9月13日夜、来宮神社であった。毎年、四季を通じて最も月が美しく輝いて見える「仲秋の名月」の日に開かれる恒例行事。雨宮盛克宮司が神事を執り行い、神前に団子や果物などを備えて月をまつった。
その後、巫女が「悠久(ゆうきゅう)の舞」と琴。大仁雅楽会、宮内庁関係者など19人が管弦、舞楽を奉納し、月が出るのを待った。
雅楽は、古代中国や朝鮮半島から伝わり、1330年以上の歴史を持つ。「世界最古のオーケストラ」とも呼ばれ、平安時代の貴族などは、管絃してお月見の宴を催したという。それを再現ー。
今年は厚い雲で月が隠れて見えない「無月(むげつ)」となったが、訪れた人たちは、楽師が奏でる笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、笏拍子(しゃくびょうし)、太鼓、琴の風流な音色や雅楽の伴奏にして舞う舞楽を堪能した。
参拝者には、来宮神社例大祭「こがし祭り」にちなんだ「こがしまんじゅう」がふるまわれた。
(熱海ネット新聞)
悠久の舞
琴曲 「六段の調 (ろくだんのしらべ)」「雲井六段 」(くもいろくだん)
管弦 「壱越調 音取(いちこつちょう ねとり」「迦陵頻級(かりょうびんきゅう)」、武徳楽(ぶとくらく)」
舞楽 「右方」(うほう)「還城楽(げんじょうらく)
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