熱海市議選(4月16日告示、23日投開票)に出馬を予定している現職・稲村千尋氏(71、自民)の後援会はこのほど、市内上多賀の後援会事務で開所式を行った。上多賀町内会、上多賀神社、宝泉寺などの役員が集まり、山田光孝後援会長が「南熱海はもとより、熱海の活性化、発展に欠かせない人。みなさん力を合わせ、稲村さんを議会に送り出しましょう」と支援の拡大を訴えた。
現在7期目の稲村氏は、伊豆山土石流災害で地方自治法に基づき熱海市議会に設置された調査特別委員会(百条委員会)の委員長に就任。前・現所有者や齋藤栄市長、県や市のOBらを参考人招致および証人喚問してきた。
海千山千の参考人が、それぞれ勝手なことを言う中、土石流の起点にあった盛り土の造成をめぐり、人為的な要因で被害を拡大させたかどうかついて、最終報告書をまとめ上げた。市に対しては崩落の起点となった土地の前所有者側への措置命令の発令を見送ったことなどの問題点を指摘し、「事実を重く受け止め、しかるべきその責任を負うべきだ」と断じた。
稲村氏は「伊豆山土石流で崩落した盛り土を施行した同じ業者(小田原市の不動産管理会社)は、上多賀でも土砂にまつわるトラブルを繰り返していた。乱開発で景観を破壊し、災害の危険を招いた許されない行為。体を張ってこの地域、熱海の安心安全、財産を守っていく」と決意を述べた。
来賓であいさつした藤曲敬宏県議は「最終報告書をまとめることができたのは、稲村さんの調整能力の賜物」と強調。伊豆山の土石流災害で発生した土砂を長浜海浜公園に隣接する海岸に埋め立て、公園に整備する現在進行中の工事について「国の力が欠かせない。稲村先輩とともに勝俣孝明農水副大臣に相談し、しっかり予算をつけていく」と話した。
(熱海ネット新聞)
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